【シネマモード】秘密にしたい若気の至りを描くセレブ監督に注目。夫はあの人…。
若い頃を振り返って、“これは誰?信じられない。あんなことをするなんて私は何を考えていたのかしら?”と思うことがあるわよね。時間軸で分割して自身を見つめることは、面白いと思ったし、人間としての成長、道徳観や趣味の変化にも興味があった。 私たちの人格は常に変化しているものであると同時に、軸となるものは変化しない。それが面白いのよ」と話します。
人生におけるドラマを、ありそうでなかった視点で深く見つめているミラー監督。さすがは、歴史に名を残す名戯曲家の血を受け継いだサラブレッドというほかありません。しかも、女優を経験しているだけあり、俳優たちにどう接すべきかも、良くご存知。
「大切なことは“言うべきでないこと”を知り、いかに何も“言わない”かだと思う。“言わないこと”は“言うこと”と同じくらい大切なの。実際、からかわれるの。“何か言いに役者に近づいたのかなと思っていると、向きを変えて何も言わずに戻ってくることが多い”って。シンプルな言葉で的確に表現できなかったり、私自身も求めているものがはっきりしない時は、私の言葉に影響されてほしくないの。とにかく何か言って、次にどうなるか見ようとは思わない。