2021年12月25日 11:20
【インタビュー】ヴァレリー・ルメルシエ、強い意志と決意で挑んだ大スター誕生の物語『ヴォイス・オブ・ラブ』
現代を代表する世界的歌姫、セリーヌ・ディオン。その類い希な才能と、天真爛漫な人柄、そして運命的な人生から生まれた愛に溢れる映画が『ヴォイス・オブ・ラブ』だ。
その比類無き存在からインスピレーションを受け、製作費30億円をかけて喜びと幸福に満ちたヒロイン、アリーヌの物語を誕生させたのは、フランスのエンターテインメント界の宝とも言える国民的スター、ヴァレリー・ルメルシエだ。セリーヌに関する資料を読み込み、脚本執筆、監督、主演を務め、“愛の声”が響き渡る魅力的な作品を作り上げた彼女に、作品への思いを聞いた。
役柄を演じ通すことで説得力が生まれる
――セリーヌから生まれたヒロイン、アリーヌを12歳から演じていますが、少女時代から演じ通したかった理由は何だったのでしょう。
実は生後6か月のアリーヌも撮影したんです。でも、プロデューサーにお願いだからこれは使わないでと言われて(笑)。ちょっと生えかけた歯を覗かせるアリーヌ…そんなシーンをいつか皆さんにお見せできる日が来るかもしれませんね。
子供の頃のセリーヌはルックスに劣等感があったそうなんです。歯の矯正もしなければならないし、不器用だし。