2021年12月25日 11:20
【インタビュー】ヴァレリー・ルメルシエ、強い意志と決意で挑んだ大スター誕生の物語『ヴォイス・オブ・ラブ』
3人が巡り会い、互いを救い合った。望まれていなかった小さな女の子が、世界的大スターになったという運命も素晴らしいですね。
――素晴らしき運命のいたずら、といった感じですね。クリエーションの際に、何か同じような不思議な巡り合わせを感じることはありますか?
もちろんです!この映画がまさにそうです。ひょっとしたら、この作品は実を結ばなかったかも知れないんです。そのぐらい時間がかかりました。4カ国、フランス、スペイン、カナダ、アメリカで撮影もでき、今までの監督作品の中では一番スケールの大きい大作に。にも関わらず、不思議と今まで一番シンプルでした。
撮影中も、これまでで最もスムーズでしたし。撮影中も常に喜びと創造性にも溢れていて、チームもまるで子供たちが一緒に遊んでいる、そんな雰囲気がありました。何か問題があっても、頭を抱えて解決方法を探るということではなく、すっと別の良い方法が見つかるというように。とにかく楽しみ尽くした現場でした。
――ポジティブな部分が作品を通して伝わってきます。
喜びが息をしている、そんな映画になったと思います。
――この作品は“ユーモアは強さである”と気づかせてくれました。