オスカー主演男優賞のゆくえ クルーニー&フリーマンの戴冠阻むは“過小評価の男”?
で主演男優賞にノミネートされているが、いずれも受賞には至らず。“最も過小評価されている俳優”と称されてきたが、今年はゴールデン・グローブ賞、映画俳優組合賞を始め、前哨戦の多くの主演男優賞を獲得しており、順当に考えれば、オスカー受賞の可能性は最も高いと言えそう。“無冠の帝王”返上なるか?
そのジェフ、そしてジョージらを抑えてつい先日発表された英国アカデミー賞(BAFTA)で主演男優賞を獲得したのがコリン・ファース。カリスマ・デザイナーのトム・フォードの初監督作品で、コリンは長年連れ添ったパートナーを失った悲しみに打ちひしがれつつ、生きる価値を見出そうと苦悩する大学教授を演じている。コリンは本作で、昨年のヴェネチア国際映画祭でも主演男優賞を獲得している。前哨戦の中でもBAFTAはゴールデン・グローブ賞と共に、オスカーと受賞者が重なることも多く、受賞の可能性は十分!
そして残る1人、ジェレミーは今年の候補者5人の中で最年少の39歳。『ハート・ロッカー』に対する評価の高さは9部門という結果が示すとおり。プロデューサーのメール事件に、自らが本作のモデルだと主張する男性による訴訟など、授賞式前に少しミソがついてしまったが、作品に対する高い評価は当然のことながら揺らぐことはない。