2022年12月18日 16:00
『すべてうまくいきますように』『愛、アムール』ほか“人生の終い方”に迫る映画6選
フランスの名匠フランソワ・オゾン監督が国民的俳優ソフィー・マルソーと初タッグを組んだ『すべてうまくいきますように』が2月3日(金)より全国公開。オゾン監督の『まぼろし』(02)で脚本を手掛けたエマニュエル・ベルンエイムの自伝的小説を基にした本作は、“安楽死”を巡る父娘の葛藤をユーモラスに描き、“人生の終(しま)い方”に着目した作品。
このほかにも、いわゆる老々介護を描いたミヒャエル・ハネケ監督の第65回カンヌ国際映画祭パルム・ドール受賞作『愛、アムール』、“75歳以上が自らの生死を選択できる”架空の制度を描いた早川千絵監督の『PLAN 75』など、“人生の終(しま)い方”を主軸に置いた映画に着目、6作品を紹介する。
◆『すべてうまくいきますように』(2023)
誰にでも訪れる家族との別れ――それが安楽死だとしたら?
ソフィー・マルソー演じる主人公エマニュエルが、右半身不随になってしまった父・アンドレ(アンドレ・デュソリエ)から、自分らしく一生を終えるために、自身の“安楽死”を手伝ってほしいと頼まれることから物語が始まる本作。
ベースとなっているのは、脚本家エマニュエル・ベルンエイムによる自伝的小説「Tout s'est bien passé」。