シネマカフェ的海外ドラマvol.151 「SATC」が教えてくれた喜怒哀楽 第2回
(Photo:cinemacafe.net)
前回に引き続き、今回は“「SATC」が教えてくれた怒”、すなわち“怒り”のお話です。TVシリーズの放送が続いたのは計6シーズン。その間、キャリーやサマンサ、ミランダ、シャーロットを悩ませたり、不安にさせる男性キャラたちが後を絶ちませんでした。特にシリーズ当初、本物の愛を見つけるまでの4人は交際相手、もしくはセックス相手をとっかえひっかえ。その中には不思議な性癖を持つ男性やら、性格に難アリの男性やらがたくさんいました。そんな男性たちにめぐり合ってしまうキャリーたちを見て、「キャリー、何でそんなオトコに引っかかっちゃうの…」と怒りを感じたり、切なさを感じたり…。4人の恋愛事情に対する反応から、視聴者自身の恋愛事情も見えてくる…といった現象もありました。
ひとつ面白いのは、「SATC」に登場する男性陣への反応が、視聴者自身の年齢や現状によって変わってくること。
例えば、キャリーの歴代の恋人たちの中でも人気の高いエイダンとの恋愛、別離が描かれるシーズン3〜4を受け、「キャリーにはミスター・ビッグよりもエイダンの方がお似合いなのに!」との声が多かったのは明白な事実です。