2022年12月31日 15:00
『SHE SAID/シー・セッド』が続く!声を上げ、“革命”を起こした女性たちの名作3選
第89回アカデミー賞では作品賞、助演女優賞、脚色賞の3部門にノミネートされた。人種差別、ジェンダー差別の壁を打ち砕き、力強く前へ進む主人公たちに背中を押してもらえる名作であり、“女性初の管理職者”とされる女性も登場する熱く支持される1本。
『未来を花束にして』(2017年)
いまから約100年前、未来のために女性の参政権を求めて戦った女性たちがいた。1912年、ロンドン。洗濯工場で働く24歳の女性モードは1児の母親であり、低賃金、長時間労働の上、セクシャル・ハラスメントが常態化する劣悪な環境下で夫と共に働き詰めの日々を送っていた。
女性には選挙権も親権も認められていなかった時代。不平等かつ理不尽な状況を受け入れていたモードだが、同僚に誘われ参政権を求める活動家の集会に参加したことで「他の生き方があるのかもしれない」と生まれて初めて希望を持ち、やがて参政権を求めて命がけの活動に身を投じていく。
政治が白人男性だけのものだった時代。彼女たちの願いはやがて大きなムーブメントとなり、現在に繋がる社会へと大きく変わるきっかけになった真実に基づく物語。
『SHE SAID/シー・セッド その名を暴け』で主人公の女性記者ミーガン・トゥーイーを演じたキャリー・マリガンの主演作で、この作品が公開された7年前、キャリーは娘を出産した直後で産後うつと闘っていたことをのちに明かしている。