2010年5月20日 22:05
シネマカフェ的海外ドラマvol.152 「SATC」が教えてくれた喜怒哀楽 第3回
シリーズファンにとっての号泣ポイントが、これでもかとばかりに詰まっているのが最終シーズンだと言えます。
とは言え、「SATC」は哀しみを描くドラマではなく、哀しみを乗り越える強さや勇気を描くドラマ。仲間がいるからこそ乗り越えられる困難や仲間を支えることの大切さを謳ったドラマでもあります。「キャリーは友達に対して献身的で、自分の身を友情に注いでいるの。人間は大人になると、家族から離れて生活する代わりに、友達が家族の役割を果たすことになったりもする。そういった意味で、キャリーは有意義な人間関係を築いていると思う。そんな彼女のことが大好きだし、羨ましく思うわ。私自身、友人のための時間を思うように取れないことがあるもの。
出会う人や一緒にいる人によって、自分の判断力や価値観が決まってくるのが人間。だからこそ、キャリーの真摯で誠実な面を見習うべきじゃないかしら」とサラ・ジェシカ・パーカー。お互いを支え合い、本音をぶつけ合う4人の友情を体現してきたサラ・ジェシカらしい言葉です。さて、映画版第1作の“哀しみ”のひとつに、キャリーとビッグの婚前破局がありましたが、これを支えたのもやはり友人たち。映画前半の出来事ではありますが、このやるせないシーンに心を痛め、涙した人も多いようです。