『ボックス!』李闘士男監督が明かす――市原隼人&高良健吾の“リアル”
それをどう描くかと考えたとき、大切にしたのは、“痛み”をしっかりと描くことだった。だから、ボクシングのシーンでも、カブがパンチを打つところよりも、打たれるときの方が大切なんです。映画の中のイッチーを見て、若い女の子はキャーキャー言うと思うけど、男の子や僕みたいなおっさんが見ても『あの坊主頭の役者いいなぁ』って思わせたかった。だからこそ痛みや負けたときの切なさをしっかり描こうと思ったんです」。
「ボクシングの魅力はシンプルさとストイックな部分。勝ちか負けか、明暗がはっきりするからこそ“暗”の部分を鮮やかに描き出せる」と監督。
「そう言えば、僕自身は映画ってあまり観ないんですが(苦笑)、でも『ロッキー』だけはよく観てました。『ロッキー』で、スタローンが階段を走って上って『ウォー!』ってやるシーンあるでしょ?撮影中も冗談で『イッチー、高良!あれやれ!』って(笑)」。
ぜひそのシーンも見てみたかったが…。ともかく『ボックス!』に監督が込めた“人間愛”をぜひ感じてほしい。
シネマカフェ撮影現場レポート特集
http://www.cinemacafe.net/special/filming_report
■関連作品:
ボックス! 2010年5月22日より全国東宝系にて公開
© 2010 BOX! Production Committee
■関連記事:
メイド喫茶市原「一度行きたい」