俳優やプロデューサーとして大活躍、進化し続けるビビアン・スーの現在地
に出会い、心引かれる。足繁くホテルに通うようになったシャオホンだったが、やがて母親の知るところとなり…。
ララとビビアンの共通点は、「自立した女性であり、自分で愛を選び取る権利を持っていること」と台湾メディアのインタビューで語っているビビアン。ただ大きく違うのは、「その日暮らしのララと違い、自分は目標に向かって計画を立て、新しいことを学び続けるタイプ」という点だそう。
彼女のキャリアをたどってみると、“進化”が重要なテーマであることに気づく。
2020年には世新大学の上海学院でMBAを取得。その際、テーマにしたのは、なんと“自分”。インターネット時代に芸能人はどう方向転換を図るべきか、自分を例に考察したもの。
これには台湾でも「自分をテーマに論文?」と賛否両論巻き起こったが、常に自分をアップデートしなければという、それほど強い思いが彼女の中にあるのだろう。波瀾万丈の半生をポジティブに歩んでこられたのは、現状にとどまることを許さない自分への厳しさと、笑顔の下に隠されたたゆまぬ努力がベースにあるから。そんな経験の数々が、いい具合にその顔に刻まれ、唯一無二の美しさを形作っているのだと思う。