俳優やプロデューサーとして大活躍、進化し続けるビビアン・スーの現在地
そして2014年、シンガポールの海上物流会社マルコ・ポーロ・マリーンのCEOショーン・リー氏と結婚。体調が安定せず、4か月以上もベッドの上で寝たきりで過ごすというつらい妊娠期を乗り越え、40歳で息子ダルトン君を出産する。
中華圏のスターの中には、実業家と結婚すると公の場から遠のいていく女性が多いが、ビビアンは子育てをしながらシンガポールと台湾を行き来し、ワーカホリックに働き続けた。「女性は経済的に自立しているべき」という考えを現地メディアのインタビューで語っているビビアン。お金に苦労した少女時代の経験が、現状に安心するということをさせないのだろう。そのメンタルの強さは、2016年に夫の会社が経営難に陥り、倒産の危機に面した時も発揮され、ビビアンはポジティブ思考で夫を支えて夫婦でピンチを乗り切っている。
女性たちにエールを送る作品をサポート
近年、最も順調なのが俳優としてのキャリアかもしれない。
2018年には、台湾の大ヒットホラー『紅い服の少女』の外伝として作られた『人面魚 THE DEVIL FISH』に主演。
精神を病み、さらに悪霊に取り憑かれてしまうという難しい役に挑み、台北映画祭の主演女優賞にノミネートされた。