2024年2月16日 16:30
『パスト ライブス/再会』グローバルな活躍を見せる俳優ユ・テオに注目
本年度アカデミー賞作品賞&脚本賞ノミネートの話題作『パスト ライブス/再会』。主人公の初恋相手ヘソン役を演じるのは、ドイツ生まれの韓国人俳優ユ・テオだ。
本作は、ソウルで初恋に落ちた幼なじみのふたりが、24年後の36歳、N.Y.で再会する7日間を描くラブストーリー。監督を務めたセリーヌ・ソンは本作で長編映画監督デビューを飾り、ゴールデン・グローブ賞では、外国語映画賞や作品賞(ドラマ部門)のほか主演のグレタ・リーを女優部門(ドラマ)に押し上げただけでなく、監督賞と脚本賞にもノミネートされた。
そんなセリーヌ・ソン監督が、オーディションで見つけ出したのがヘソン役を演じたユ・テオ。韓国人の父と母を持ち、ドイツ・ケルンで生まれ育った彼は、4月に43歳を迎えるいわゆる遅咲きの俳優だ。とはいえ、少年のような初々しさをも感じる佇まいや表情で魅せるユ・テオとはいったいどんな人物なのか。
高校時代、膝の怪我でバスケットボール選手への道を絶たれたユ・テオが巡り合ったものこそ“演技”だった。高校卒業後、ニューヨーク、ロンドンで演技を学んだが、欧米ではそのルックスからアジア人の役しか回ってこなかったという。