2024年3月24日 12:30
異色作『ペナルティループ』ほか、日本でもブーム到来の“タイムループ作品”5選
や、アジア最大級の番組アワード「Asian Television Awards 2023」(最優秀脚本賞)を受賞するなど、国内外で高い評価を受けた。
映画『ペナルティループ』(3月22日公開)
『人数の町』に続く荒木伸二監督の長編第2作『ペナルティループ』は、恋人の唯(山下リオ)を素性不明の男・溝口(伊勢谷友介)に殺された岩森(若葉竜也)が、〈ペナルティループ〉という“何度でも復讐ができるプログラム”を利用し、自らの手で犯人に復讐する“タイムループ・サスペンス”。
これまでは、主人公が意図せずループに巻き込まれるものが主流だったが、本作は“主人公が復讐のループを自ら選択する”という過去に類を見ない設定で、荒木監督はループものの名作ラブコメ『恋はデジャ・ブ』やトム・クルーズ主演の『オール・ユー・ニード・イズ・キル』、疑似タイムループを描いた『ミッション:8ミニッツ』など、様々なループものを細かく分析し、本作の脚本執筆に取り組んだという。
ループが繰り返されていくうちに、岩森と溝口の関係性は徐々に変化していくが、特に後半の展開は予想を裏切る展開になっており、主演の若葉さんが“カルト映画”と認定した唯一無二の異色作となっている。