くらし情報『美しき男たちvol.2 『シングルマン』から見えてくる“時代”』

2010年9月21日 17:28

美しき男たちvol.2 『シングルマン』から見えてくる“時代”

(Photo:cinemacafe.net)

(Photo:cinemacafe.net)

映画『シングルマン』を観たとき、思わず、「おかえりなさい」と思ったのは私だけでしょうか。ここのところ、ちょっとコミカルな役どころが多かったコリン・ファース。彼の実力を、久々にシリアスな演技でしっかりと堪能できるのがこの作品でした。

しかも、彼はゲイの教授・ジョージ役。最愛のパートナーであるジムを失い、生きる意味を見出せなくなった男の物語である本作、「死んだのがジョージのパートナーではなくて、彼の妻だったとしても同じ物語になるだろうね。これはラブストーリーであり、ひとりの男が人生の意味を探求する物語であり、そのテーマは普遍なんだ」と監督のトム・フォード。でも、同性愛者が抱える苦悩を繊細ながら見事に描写しています。そんなこともあって、映画『アナザー・カントリー』を愛する者としては、やはりコリンには「この世界に戻ってきたのね、おかえり」と言わずにはいられませんでした。


『アナザー・カントリー』は、英国の名門パブリックスクールであるイートン校を舞台に、美しき男たちの世界を狂おしく描いたドラマ。1930年代のお話ではありますが、同性愛が社会から忌み嫌われていた時代に、禁じられた愛にのめりこんでいく男たちの姿がなんとも切ない作品です。

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