『ボレロ 永遠の旋律』稀代の作曲家を熱演ラファエル・ペルソナ「新たな僕の一面を見つけて」
ペルソナは「3人とも全然違うタイプの女優さんで、一緒に仕事ができたことはとても幸運だったと思います。彼女たちの演技のアプローチは全く違うんです」とリスペクトを込めて語る。
「ジャンヌ・バリバールはセリフごとに色んなことをゼロから生み出していくような奇想天外さがあります。一緒に演技をするのは本当に楽しかったです」と言い、「エマニュエル・ドゥヴォスはすごくユーモラスで、和気あいあいとしていて。彼女が演じたマルグリット・ロン自身がもともとそういう人だったようです。演じながら、ふたりの友達が和気あいあいとじゃれ合っているような面白味を感じることができました」とふり返る。
そして「ドリヤ・ティリエが演じたミシアは、ラヴェルとは正反対な人間なんです。とても社交的で陽気で、恋愛遍歴もあり、内気なラヴェルとは対照的です」と言う。
「でも、社会の動きに押しつぶされて本心を出すことができないという意味で、ふたりは似てもいます。役者としては、控えめで思慮深いような人物を演じるのはすごく幸せなことでもあります。自分の言葉で言っていない、言っていることもどこかエナメルでコーティングされて、伝えようとしていない本当の心はここにある…みたいに、深みのある演技を見せあうのはとても楽しかったです」