『ボレロ 永遠の旋律』稀代の作曲家を熱演ラファエル・ペルソナ「新たな僕の一面を見つけて」
と明かした。
「自分自身を驚かせつつ、意外なイメージで皆さんを驚かせられたら」
劇中ではオペラ座で、イダ(ジャンヌ・バリバール)が官能的に舞う「ボレロ」。ラヴェルは作曲をしながら、戦時下での体験や母の死といった喪失がフラッシュバックするが、ペルソナ自身は「ボレロ」を聴きながらどんなことに思いを馳せるのだろう?
「『ボレロ』を聴いていると、それを聴いているときの自分に影響を受ける気がします。元気なときに聴くと、この曲が持つ力強さ、セクシュアルな要素に惹かれ、そういうものを思い起こすことがあります」と語るペルソナ。
「それとともに、映画では回想として第一次世界大戦の場面が出てきますが、この曲から最後に爆発音が聞こえてくるようで、それは戦場のようなものを思い起こさせる、そんな一面もあると思います」。
「『ボレロ』という音楽は、こういうふうに聞きなさいと要求してこないんです。君の自由に解釈してくれていいよ…というふうな、とても自由な曲だと思います」と語るのも、ラヴェルを演じた彼ならでは。
さらに、日本のファンに注目して見てほしいポイントを尋ねると、「理想としては、僕が努力してラヴェルという人物を演じていることを感じ取ってほしくないと思います。