【インタビュー】高橋文哉、田中圭からも学んだ“座長の在り方”「あのときの意味を再認識」
僕の19歳当時は息の仕方もわからないのに川の底を歩いているような時期でしたし、もちろんそういうものも込みで経験になりましたが、芸能という仕事における23歳までの経験値でいったら文哉くんは圧倒的です。そのぶん、文哉くんが僕と同じ40代に入ったときにどう変化しているかには興味があります。
撮影現場においての対応力
――おふたりは『あの人が消えた』の現場において、ご自身が事前に抱いていたテイストやトーン、テンションが違うかもと感じたとき、瞬時に切り替えたと伺いました。こうしたスキルは、やはり経験によって培われたものでしょうか。
田中:経験は大きいと思います。やっぱり、自分ができないことを言われても対応できません。どんなリクエストが来ても対応できるようになるためには経験を積む必要があると思います。ただ基本的にはその人の性格だとも感じます。
高橋:確かにそうですね。
田中:役者には合わせることが得意な人、理解力が高い人、理解していなくても感覚で出来てしまう人もいますし、もっと言うと「合わせない」タイプの人もいます。もし文哉くんが合わせない人だったら切り替えなかったでしょうし、性格による部分も大きいように思います。