秋の洋画宣伝担当者座談会! 社の垣根を越えて4人の宣伝担当が語り合う【前編】
邦画であればキャストや監督のインタビュー稼働も多いですし、制作のプロセスを宣伝材料にできるけど、洋画の場合は素材も限られる中で「物語を売る」という基本に立ち返って宣伝していくことが大事ですよね。
あと今回、字幕監修に精神科医の山登敬之先生に入っていただいています。映画の中でジェイソンくんが同級生に好きなサッカーチームを聞かれて答えられないでいると、「FCコミュ障?」とからかわれるシーンがあるのですが、「コミュ障」という言葉が差別的でないか?普段使われてる言葉だからこのシーンで使用してもいいのではないかという議論を字幕ごとに検証していきました。やはり言葉ひとつにしても、いろんな受け止め方があるので、そこはいまの時代、きちんと考えていかないといけないんだなと勉強になりました。
奥村僕自身、映画を観て心に残ったのが、自閉症の子が周囲の刺激をどのように感じているかというのをすごく丁寧に描いているなという点で、周りの音がどんなふうに聴こえて、どんなふうにパニックになってしまうかということなどをしっかりと描いているんですよね。経験していないからわからない感覚でしたが、例えばの話、道端やお店で騒いでいる子がいた時に、これまでなら「うるさいな」