堀北真希、高良健吾インタビュー 『白夜行』の裏に隠された葛藤と本音
と言う。高校生のときに原作と出会い、読み込んでいた彼女は「私の中でも雪穂のイメージはあって、それを忠実に再現したいと思いました」と言う。物語の構成上、実際に共演するシーンはほとんどなかった2人に互いの印象を尋ねると、堀北さんは「監督の演出で、亮司がつらいシーンのときは高良くん自身が本当につらい思いをしていたと聞いていたので、大丈夫かなって」と心配していたと明かす。
「亮司と雪穂は元々同じような闇を抱えているので、私自身が現場でつらいと思うことは、たぶん高良くんもつらいんだろうなって。そこを励まし合えないのがつらかったです。でも、彼が本当に苦しんだことがスクリーンに映っていたし、お客さんにも伝わると思います」。
高良さんは「短時間ではその人のことは分からないから」と言いつつ、女優・堀北真希については「もう徹底した雪穂というか。雪穂が真っすぐ前を見据えて歩いていくラストシーンは本当に悲しい。
素晴らしいです」と絶賛。そのラストシーンについては「やってみないと分からないっていう結論になったんですよ、私と監督の中で」と堀北さんは語る。「スケジュールが最後の方の撮影だったので、それまで演じてきて自分の中に蓄積されたものと、その時の瞬発力と集中力でできたシーンです。