『ジーン・ワルツ』海堂尊インタビュー 納得の出来に原作者も「危険な映画(笑)」
女性のことはよく分からないと照れくさそうに笑いながら、キャラクターを生み出す瞬間の話題へ。
「実は、小説を書く際に詳しい人物設定をしないんです。最初に決めるのは、性別と年齢と少しの要望――ハンサムか美女かというくらいで、あとは物語を転がしていくうちにキャラクターの属性が出てくる。僕自身が書いてはいるんですが、言うことを聞かない連中(キャラクター)ばかりなので。特に“バチスタ”シリーズの白鳥はね(苦笑)。でも、キャラクターが自然に流れていくのが一番いいんですよ」。
“菅野版”曾根崎理恵に絶賛
映像化にあたっては一切口を出さないという海堂さんだが、撮影現場を見ることは「大好き!」だと声を弾ませる。「映画の現場では当たり前のことであっても、素人から見ると好奇心を持つことが多いですからね。
特に今回は美人な女優さんが多くて!」とテンションが上がり、曾根崎を演じる菅野さんについては「しっかりと(映画としての)人物像が確立されていた」と絶賛。完成した映画については「ありきたりですが、感動しました…」と語り出す。
「自分が書いた作品であるのに、自分が作ったものが基になっているというのが信じられないという感じでしたね。