2019年12月26日 17:00
なぜ皆『ビックリマン』に夢中になったのか? 舞台化で有村昆らが語る
子供の時にシールの裏を並べて「これってどういう意味?」「実はこの人が仲良いんだ」って、世界をつないでいく感覚で舞台にも関わらせてもらいました。さらに、ビックリマンには新たなシールが発売されるたびにキャラクターが昇格していくという面白さもあって。キャラクターをほったらかしにしないで、成長させていくのが面白かったです。
――シールが当たって嬉しいだけじゃない、ということですね。
川島:天使だったキャラが悪魔になるとか、キャラクターがブラックになるというのもいいですよね。小学校の時は、衝撃でした。子供の時に初めて、人の二面性を学びましたね。ビックリマンで(笑)。
良い人にも悪い時もあるし、その逆もある。
有村:当時ビックリマンが爆発的に流行って、似たお菓子がたくさん出たんですよね。でもビックリマンには、キャラクターの二面性があって、ストーリーが進化していく面白さがあった。魔肖ネロがネロ魔身になって崩れていくのが、シールを追っていくとわかる。僕は『スター・ウォーズ』も好きなので、なぜアナキン・スカイウォーカーがダース・ベイダーに落ちてしまったのかというのと似ているようにも思います。舞台では天野真太郎という主人公がいて、我々と地続きの世界観の中に、ビックリマンの物語が続いているという構成になっています。