のん、“創作あーちすと”の原動力「夢に対する根拠のない自信と希望」
オファーがあった時、率直にどのように思われましたか?
コメディのお話を頂いたことがまずはうれしくて。ベテランの名優の方々がここまで集結する作品も珍しいと思いますので、そこに加えて頂けることはすごく幸せなことだと感じました。それから、役者としては修行にもなるかなと。
――個人的に引き込まれたのが、「新宿の女」の弾き語り。ハローナイツに入ることを認めてもらうため、メンバーに歌声を披露するシーンでした。
ありがとうございます。愛ちゃんが初めて歌うシーンなので、役柄としては熱い気持ちが一番高まっているところ。撮影に備えて、藤圭子さんの歌声をボイトレの先生と聴きながら参考にさせて頂いて、練習を重ねてから本番に臨みました。
――のんさんにとって、「役として歌うこと」とは?
物語には感情の流れがあって、いろいろな条件によって「どのように歌うのか」が決まります。そこを構築していくのは、自分自身で歌うよりは考えることが多いというか、定まって歌うことができると思います。その役が物語の中でどのように感じて、どのように生きているのか。そこを捉えて現場に臨んでいますが、監督との擦り合わせも必要なので現場で変更することもあります。