のん、“創作あーちすと”の原動力「夢に対する根拠のない自信と希望」
“創作あーちすと”と名乗り始めてから3年。ご自身にとって、転機となる出来事は何ですか?
『この世界の片隅に』に参加できたのは、すごく大きな出来事でした。自分にとって、「変化」というよりは、この作品と出会って「深めることができた」というか。
これから役者をやっていく上で、すごく重要な作品になると思って、「絶対に自分がやりたい」と思っていました。その願いが叶ってすずさんを演じることができて、たくさんの人に広がって。劇場に足を運んでくださった方々が制作チームの一員のようにSNSでも口コミを拡散してくださいました。送り出す側と受け取ってくださる側とで共鳴し合って大きく膨れ上がっていく感覚、一体感。こんなに観る人に支えてもらえる映画に参加できて……自分が役者をやっていて本当に良かったと思えた出来事でした。
これからも愛し、愛される映画を送り出す側にずっといたいです。――数々の映画賞を受賞したことは、それだけ多くの人に届き、心を動かした証しとも言えると思います。
劇場に来てくださった方の声と作品を評価する賞を頂けたことは、「これでいいんだ」という思いに繋がりました。
――『この世界の片隅に』で「深めることができた」