のん、“創作あーちすと”の原動力「夢に対する根拠のない自信と希望」
こともそうだと思いますが、のんさんが働く上での喜びとは?
どのように解釈して演じると、観る人の心をつかむことができるんだろう。そうやって擦り合わせて組み立てていくので、「伝わった」という手応えは働く上で原動力になります。ファンになってくださったり、応援してくださったりそういう方々がいてくれることで、「がんばろう」「やめられない」という励みにもなります。役者は、観てくれる人がいてこそ成立するものだと思います。
――幅広い分野での活動も、根本は同じということですか?
そうですね。歌手の場合は主体性が問われます。どのようなメッセージを届けたいのか、とか。自分で考えて組み立てていくので、根本は同じでもそれぞれの活動によって違ったアプローチができます。
役者の場合と違って、自分自身のメッセージを込めないといけないので大変というか、恥ずかしい作業でもありますけど(笑)。でも、何よりもそうやって新しいことに挑戦できるのは楽しいです。
――『星屑の町』で演じた愛にも、のんさんのそういう部分が映し出されていると思います。
今回の『星屑の町』は歌もあって、演技もあって、笑いもあって。今まで積み重ねてきたことが集結しているような作品なので気合いも入りました。