くらし情報『ジブリ鈴木Pと秋元康氏が対談「マーケティングは何も生まない」「アニメの次の才能は日本からは出にくい」』

2014年9月23日 23:10

ジブリ鈴木Pと秋元康氏が対談「マーケティングは何も生まない」「アニメの次の才能は日本からは出にくい」

先に計画があってやっていったわけじゃなく、行き当たりばったりでした。そういう作り方はどこか後ろめたかったんですが、今鈴木さんの話を聞いたら、それでいいんだなと(笑)」(秋元氏)

●鈴木氏「アニメ業界の宮崎&高畑時代は終わる、次の才能は日本からは出にくい」

これまでは常にヒットを期待され、それに応えてきた秋元氏。AKB以前の仕事について秋元氏は、「バットを短く持つ」と野球に例えて話す。

「僕らはヒットを出さないといけないから、当てていかなきゃいけないんです。そうすると長打が出なくなる。でもAKBのときはTVや映画のようなプレッシャーがなかったので、バットの一番先を持ってぶんぶん振り回せたんです」(秋元氏)

そんな秋元氏は、高畑監督の『かぐや姫の物語』を次のように評価する。

「始めは綺麗すぎて入り込めなかったんですよ。それがだんだん引きこまれていく。
昔、ある京都の和食屋さんで最初に出された料理が、極限まで出汁を抑えてあって、薄味すぎて味がわからないんです。だけど、だんだん舌がそれに慣れて敏感になると、後の料理でどんどん敏感になっておいしくなっていく。『かぐや姫の物語』も同じで、最後には敏感になっていて感動しましたね」

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