2014年9月26日 18:58
ストライキで迷惑VS高額運賃、フランスと日本の航空会社はどっちが乗客思い?
エールフランスのパイロット組合によるストライキの影響で、9月15日から22日までの予定で一部フライトが欠航となっていたが、そのストライキがさらに延長されて30日までになる見通しとなった。日本に比べてストライキが日常的に見られるフランスだが、今回のストライキは低コスト航空会社(LCC)の人気に起因しているようだ。
○LCC人気が根本原因
ヨーロッパでは90年代からLCCの路線が増えてきたが、EUの経済低迷などから安い運賃を求める旅行者は減りそうもない。日本ではANAホールディングスが100%出資のLCCであるバニラエアを設立して順調に路線や乗客数を伸ばすなど、傘下にLCCを持って路線を広げ、業績を上げていく戦略は世界中に見られるようになっている。
そうした背景からエールフランス(親会社エールフランスKLM)も傘下のトランサビアというLCCの路線を大幅に拡大する計画を発表した。それにかみついたのが、パイロットの労働組合だ。なぜか? 収入などの労働条件の悪化を懸念したからである。
子会社のトランサビアの路線を拡大すればエールフランスの便は減ることになる。
パイロットの解雇も行われるだろう。