2014年9月26日 18:58
ストライキで迷惑VS高額運賃、フランスと日本の航空会社はどっちが乗客思い?
航空会社にとってVIPが乗る日をわざと狙ってストライキをちらつかせ賃上げを要求した、という話もある。
○パイロットの高収入を長く支えた「高額運賃」
では、その高額なパイロットの給料は誰が払ったきたのか? もちろん乗客である。長い間、日本の空は自由化されず、普通運賃で乗るか、さして安くもない事前予約型の運賃か学生向けのスカイメイトくらいしか割引運賃は存在しなかった。2000年に航空法が改正されて以降、ようやく多彩な運賃が誕生し、また、スカイマークなどの格安運賃を設定する新規航空会社も就航した。
しかし、2000年といえば欧米を中心に海外ではすでにLCCが旅行者から高い支持を得ていた。日本では格安とはいっても東京~福岡の片道が最低で1.7万円程度だった頃、ヨーロッパでは税込み5,000円足らずで国内旅行はもちろん海外旅行ができていたのである。
その後、2010年の経営破たんによってJALは"リセット"されたが、日本国内でLCCが飛び始めるのは2012年のこと。それまでの間、諸外国から見れば安くはない運賃を日本の乗客は払わされてきたというわけだ。
さて、今回のストで会社側はトランサビアの路線拡張計画を白紙に戻すと発表した。