2014年10月8日 13:00
どこでもサイエンス (35) 祝・日本のお家芸・青色LEDがノーベル賞
日本人がたくさんからんでいますねー。あるジャンルの研究設備が整備されていると、派生した研究が生まれやすいというのがございますな。トランジスタのバーディーンの弟子が発光ダイオードの発明者ホロニャックだったなんて関係もございます。それにしても、ホロニャックとクラフォードを飛ばして、赤崎さんたちがノーベル賞となったのは、なんともおもしろいところでございます。青までできて完成ということだったのかもしれませんね。
ところで、青色発光ダイオード、窒化ガリウムというものを使うのですが窒素はまあ、空気の中になんぼでもあるからええとして、ガリウムがレアメタルなんですね。高いうえに産出国が限られているんですね。そこで、さらにどこにでもある亜鉛をつかったダイオードを川崎さんが発明されています。
まだまだこの分野おもしろそうですよ。
著者プロフィール
東明六郎(しののめろくろう)
科学系キュレーター。
あっちの話題と、こっちの情報をくっつけて、おもしろくする業界の人。天文、宇宙系を主なフィールドとする。天文ニュースがあると、突然忙しくなり、生き生きする。年齢不詳で、アイドルのコンサートにも行くミーハーだが、まさかのあんな科学者とも知り合い。