エンタープライズ0.2 - 進化を邪魔する社長たち - (289) イスラム国に旅立つ若者が増えるであろう理由はリベンジ0.2
としたのは誤植ではありません。シリアの反政府組織で戦闘参加したとカミングアウトした鵜澤佳史氏にも通じます。彼は朝日新聞その他の取材に「極限で戦いたい」と理由を語りました。主体的に「戦闘」を欲する「自分」のために渡航したのです。決して中東の砂になることを求めたわけでもありません。在学中に起業した会社を譲ってまでの計画ながら、参加した戦闘で怪我をすると、安全で医療設備も充実した日本に帰国して治療を受け、そのまま日本に残っているのですから。
朝日新聞の記事によれば、鵜澤佳史氏が起業した会社を売却したのは「2012年秋」となっています。ところがその前年
"1月25日ベジタブル王子、現る。
"
としてテレビ朝日の番組で、同局の松尾由美子アナウンサーの取材を受けています。また、放送から10日後の2011年の2月5日には「認定NPO法人 ふるさと回帰支援センター」の「ビジネスプラン・コンペティション」で起業支援対象者に選ばれ、幾ばくかの援助を得ています。その会社を、翌年にはしれっと売り渡したということです。他人の助け、応援を得ながら、あっさりと捨てられるのは「自分」をもっていなければできることではありません。