2014年12月10日 07:00
打倒・羽生結弦へむけて実力を伸ばすフィギュア・町田樹の"武器"
この点が、物語があるのとないのとでは難しさが違うというところです。
ところが、町田選手はその難題に自分なりの「答え」を見つけているように感じます。さらに曲を身体で表現するだけではなく、長い曲を競技用に編集したときに違和感を覚えたり、曲の雰囲気を損なったりしないよう、編集にもこだわっています。
曲の表現にこだわりすぎると、ジャンプなどのエレメンツに気が回らなくなることも多いのですが、ジャンプが表現の一部に感じるほど、見事に音楽に溶けこんでいます。これは、町田選手自身に「これを表現したい」という強い意志があるからできることなのだなと思います。
ソチ五輪が終わって1シーズン目。シニアで戦っている選手の顔触れも変わってきています。町田選手はベテランと言われる位置にいますが、ぜひ今年も、昨年以上の飛躍を期待したいです。
写真と本文は関係ありません
○筆者プロフィール: 澤田亜紀(さわだ あき)
1988年10月7日、大阪府大阪市生まれ。関西大学文学部卒業。5歳でスケートを始め、ジュニアGP大会では、優勝1回を含め、6度表彰台に立った。また2004年の全日本選手権4位、2007年の四大陸選手権4位という成績を残している。2011年に現役を引退し、現在は母校・関西大学を拠点に、コーチとして活動している。
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