くらし情報『エンタープライズ0.2 - 進化を邪魔する社長たち - (297) 幸楽苑、吉野家にアベノミクス。トレンドが変わる期間限定0.2』

2014年12月16日 10:00

エンタープライズ0.2 - 進化を邪魔する社長たち - (297) 幸楽苑、吉野家にアベノミクス。トレンドが変わる期間限定0.2

現在30才の人にとっては、中学生に上がった頃からモノの値段が下がり続けてきたのです。「デフレ」しか知らない社会人も増えています。

デフレ経済を体現していたのが「牛丼」です。20世紀において「牛丼」といえば「吉野家」でした。BSE騒動で牛丼が発売中止になると店には長い行列ができて、通販用レトルトの牛丼の具はプレミアム価格で転売されたものです。

牛丼市場に「低価格」で殴り込みをかけたのが「松屋」であり「すき家」です。並盛りは300円以下が当たり前の時代に突入しますが、その「300円市場」に「290円」の中華そばで参戦したラーメンチェーン「幸楽苑」があります。

同等の商品なら「価格差」に適う差別化はありません。
「価格政策」はデフレ化における最重要戦術なのです。

○期間限定の罠

健康食品通販のS社長。公式ツイッターフォロワー向けに期間限定で「7割引きセール」を開催しました。健康食品の多くは粗利率がとても高く、S社長の商品は7割引きでも多少の利益が確保できます。この企画がスマッシュヒットを飛ばしたため、セールを継続。

2回目のセールは、初回に及びませんでしたが、期間を月末まで延長し、売上を確保するころには翌月がやってきて、セールの再延長を繰り返していれば、いつしか半年が過ぎていました。

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