2014年12月16日 15:00
不可能と思われた『星の王子さま』映画化への挑戦 - 『リトルプリンス』マーク・オズボーン監督&キャラクター監修・四角氏
――キツネへの憧れというのは?
四角:キツネは、人との絆を大切にするじゃないですか。僕もキツネのように絆を大切にしたいと思うんですけど、それはなかなかうまくいかないですね(笑)。
――今回、日本人の方が関わっているということは、日本人としてとても誇りに感じますが、監督は四角さんと一緒に仕事をして、どうでしたか?
監督:彼を得られたことはとてもラッキーでした。このプロジェクトは、とても複雑なことを解決しないといけなかった企画ですが、一番重要なことは、質のいい作品を作る、そして、人々が本当にこういう話があると信じられるような世界を作るのが目的なんです。その中で、彼は今まで学んだことを全部放り出してくれ、質の向上のために尽くしてくれ、感謝しています。いわゆるハリウッドとは違うものにしたというのは、彼の貢献が大きいと思います。
――ハリウッド的ではないというのはどういうことでしょうか?
監督:本と同じような終わり方なんです。本は、愛する人を失う、人との別れにどういう風に人間が対応するかということがテーマになっていて、それは映画でもちゃんと受け継いでいて、映画の結末なんです。
映画は、少女が本を読むという話で、少女がいかに本からいろんなものを学んだかということがわかる映画になっています。