明るい場所だけでなく、暗い部屋でも赤外線を使って追従できるが、その際は若干のフレームレート低下が発生するという。加治佐氏の説明によれば、この研究プロジェクトはKinect for Windows V2が内包する深度センサーを応用している。
2つめは「RoomAlive」。以前に寄稿した記事でも紹介した「IllumiRoom」を進化させ、没入型の現実世界を拡張するプロジェクトだ。
上図をご覧になれば分かるように、IllumiRoomはあくまでも前方の空間をゲームなどの仮想世界と現実世界をつなげたものだ。対してRoomAliveは、文字どおり部屋全体を対象に現実社会とつなげている。
たとえば部屋全体にゲーム画面を貼り付けて、そこに現れるキャラクターを撃つ・踏む「Whack-A-Mole」や、仮想的な罠を仕掛けた場所に人が近づくと罠が発動する「Traps」といったサンプルを披露。個人的には、リビングなど既存の物理環境と、仮想的な環境をシームレスに両立する本プロジェクトは期待大だ。
3つめの「ViiBoard」は、離れた場所と場所をボードや映像・音声を使ってつなげる研究プロジェクト。