今の時代、「イクメン」という言葉を知らないという人はいたとしてもごく少数でしょう。イクメンという言葉の知名度がぐっと上がったのは、2010年6月、当時の長妻昭厚生労働大臣がスタートさせた「イクメンプロジェクト」といえるでしょう。同プロジェクトは、働く男性の育児参加、育児休業取得の促進を目的としたのもの。以降、イクメンという言葉は社会に定着していきますが、イクメンの妻、女性たちは「イクメン」をどう見ているのでしょうか。
「うちの夫はイクメンで~」と嬉しそうに語る女性もいれば、「女性は育児を頑張ったところで"イクジョ"なんていわれない」とか、「イクメンといってもてはやされる段階で、男性を甘やかせている」なんて考えている人も実際はいます。
「男性が育児に参加する・手伝う」ことでイクメンと称賛――。つまりこれは、「参加」「手伝う」ということは、男性自身が主体的にしているのではなく、手助けという感じがし、それだけで褒め称えられている点に女性は不満を感じるのでしょう。それは家事に関しても同様で、働く女性の場合は特にこの辺に敏感な気がします。
この問題、非常に難しいです。良かれと思って男性が家事や育児を「手伝おう」