2020年11月6日 12:00
神南里奈、恩人・玉城ティナの金言「私は私しかいない」と悔し涙を胸に
――そんな思いを抱えながらの事務所オーディション。手応えはありましたか?
3人ずつの面接で、みんなすごい特技を披露していました。歌がうまい人や5カ国語で自己紹介している人に、「私は絶対に勝てない……」と諦めかけていた中で、いよいよ自分の番。仏教高校に通っていて、私にしかできない「仏の顔マネ」をやったら、緊張が解けて吹っ切れたような感覚になって、「これはいけるかも!」と。ここにいる人たちとはもう二度と会わないだろうから、思い切ってやろうと決心できたんだと思います。
○■あの日の涙が今の「ガソリン」
――初めてのオーディションでそこまで冷静なのもすごい!
もちろん心臓はドキドキです。でも、自分の出番になって椅子に座った瞬間にスッと冷静になることができて。半分諦めもあって、思い切ってやれたのかもしれません。
周りの反応は覚えてないんですが、唯一社長が笑ってくれたのは覚えています(笑)。数週間後、電話で「グランプリです」と言われて。突然言われたから意味がよく分からず、特別賞的なものなのかなと思って、「はい。分かりました」と電話を切りました。「グランプリだったみたい」と伝えると、母が「えー!?」