2015年4月20日 10:04
開拓者たちの「Now and Then」 - クリエイターの祭典「eAT KANAZAWA 2015」(4)
●クリエイティブ業界のキーパーソンがキャリアを振り返る
「eAT KANAZAWA 2015」最後のセッションでは、「コミュニケーション~eATがつないだ才能」と題して、モデレーターに中島信也氏(東北新社専務取締役)、パネリストには秋山具義氏(アートディレクター)、小西利行氏(コピーライター)、加藤拓氏(NHK・エグゼクティブプロデューサー)という、クリエイティブ業界でも影響力の高いメンバーが壇上に上がった。
モデレーターである中島氏自身はCMディレクターとして、原始時代の大地を舞台に、槍を手にした原始人の狩人集団が巨大な野生動物に追いかけられるストップモーションが印象的な日清食品のカップヌードル「hungry?」シリーズや、アクロバティックな器械体操を作品化したサントリーの燃焼系アミノ式「グッパイ、運動。」シリーズなど、話題作で多数の受賞歴を持つ伝説の人物だ。そんな氏が冒頭に「なんだかベテランばっかり集まっちゃった」と笑いながら、自身のキャリアについて「決して順風満帆ではなかった」と切り出した。
氏は東北新社に入社後CMプランニングを何本か手がけるが、その結果は「イマイチだね」と反応も薄く、中にはその場でプロジェクトを降ろされ別の人に交代させられるという仕打ちに会い「毎日クビにならないように生きていくのに必死だった」