フィギュア・無良崇人や村上佳菜子らの国別対抗戦を、元選手はどう見るか
基礎点が1.1倍になるところで要素を行ったうえ、加点がつく非常にいいジャンプでした。スピンなどもすばらしく、『できるものをより質の良いものに』と、コツコツ積み重ねてきたことがきちんと評価されていたという印象です」と澤田さんは称(たた)える。
村上選手
「SPは大きなミスもなく、見事に『オペラ座の怪人』のヒロイン・クリスティーヌを演じ切りました。気持ちよく曲に乗せてステップも踏めており、村上選手らしさがしっかりと出た演技だったのではないでしょうか」。
SPは5位発進となり、演技後は持ち前の「佳菜子スマイル」も出ていた村上選手。ただ、フリーは予定してた3回転フリップが1回転になってしまうなどのミスがあり、スコアを伸ばせず。6位に沈み、演技後はチームメートに申し訳なさそうな表情を見せた。
「フリーでは中盤に少しミスが出てしまい、すごく悔しい内容になってしまったと思います。
しかし、ミスを終盤まで引きずらず、途中で気持ちが切り替えられたことは、よかったところではないでしょうか。上位選手の引退により、この1年は『自分がみんなを引っ張っていかないと』という気持ちで、とても苦労したはずです。ただ、少しずつ苦しみから抜け出せているのではないかと感じますし、気持ちの面でも成長できた1年になったのではないかと思います」。