フィギュア・無良崇人や村上佳菜子らの国別対抗戦を、元選手はどう見るか
○来シーズンも日本人選手たちの活躍に期待
今回の3位という結果には、少なからずペアとアイスダンスの影響があったといわざるを得ない。どちらの種目もショートとフリーで6位に終わってしまったからだ。澤田さんはその遠因として、競技人口の少なさがあるのではないかとみている。
「日本選手はシングルのスケーターが多く、野辺山合宿などを経て仲間同士で切磋琢磨(せっさたくま)し、世界のトップに立つようになってきました。その一方で、日本チームはアイスダンス・ペアの競技人口が少ないことが指摘されていました。今回上位に入ったチーム(カナダなど)はどちらも競技人口が多く、カテゴリー内で競い合ってここまできた選手が多いです」。国内に代表選手が少ないということは、それだけ競い合う機会が限定されることを意味する。国際大会などの大きな大会が、課題発見の場になるというケースも少なくないという。
両種目は今後も日本フィギュアスケート界の課題となってきそうな感がある。ただ、そういった現状を打破するための若い力も少しずつ増え、着実に成長してきていると澤田さんは話す。
「最近はペア・アイスダンスをやりたいという選手が増え、昨年末の全日本選手権は7組のカップルが出場していました。