くらし情報『毎年約500人が命を落とす熱中症 - 症状で危険度を知って身を守ろう』

2015年6月5日 10:13

毎年約500人が命を落とす熱中症 - 症状で危険度を知って身を守ろう

筋肉の硬直は、いわゆる「こむら返り」のことで、発汗によるナトリウムの欠乏が原因。

■重度2(熱疲労)……頭痛、吐き気、嘔吐(おうと)、倦怠感(けんたいかん)、虚脱感などの症状が出る

体がぐったりして力が入らないこともあり、場合によってはごく軽い意識障害が出ることもある。

■重度3(熱射病)……熱疲労の症状に加え、意識障害、けいれん、手足の運動障害、高体温、肝機能異常、腎機能異常などの症状が出る

呼びかけへ応答しなかったり、もしくは反応がおかしかったりすると熱射病を疑ったほうがよい。また、全身がけいれんしたり、体に触ると明らかに熱いぐらいの熱を帯びていたりするケースもある。

この3段階のうち、「涼しい場所に移す」「水分を与える」など、現場レベルでの応急処置で対応できるのは、重度1だけという認識を持ったほうがよい。処置を施しても状況が改善されない場合や、重度2で自分で水分・塩分を摂取できない場合、重度3の場合はすぐに搬送するようにしよう。日本救急医学会によると、2012年に同会に集められたデータの内訳を分析したところ、重度1の割合は約5割で、重度2は約3割、重度3は約2割だったという。

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