2015年6月10日 12:00
早乙女太一、時代劇『ふたがしら』で劇団を解散した自身を重ね「初めて生きようと思った」
僕はまだ映像に慣れてない分、緊張して不安定になりがちなんですけど、『思いついたことや試してみたいことをどんどんやった方が良いよ。ダメだったら、監督が言うから』ってアドバイスをくれました」
――対照的な弁蔵と宗次ですが、どちらのキャラクターに近い?
「どっちかと言うと宗次ですね。逆に松山さんは、真っ直ぐで自然で裏表が無くて本当に弁蔵みたい。俺は裏表あるし、だいたい一歩引いて見てる。でも、本番は絶対に負けたくないって思ってて、負けず嫌いですね(笑)。自分が必死なところとかは人に見られたくない」
――そんな早乙女さんですが、劇団朱雀を解散後の心境を教えてください。
「今までは劇団を背負ってる感覚があったけど、さらに背中の重みが増しました。自分が言い出したことなので、これからの自分の仕事や目標、覚悟に対する重みを感じてます。
ありがたいことに、『ふたがしら』の話とすごく状況が似ていて、重なる部分があったんです。自分がこれまでいた場所が無くなって、『でけぇことをしよう』と出て行って何とか進んでいく。これで、1回経験できたなという感じ(笑)」
――では、早乙女さんにとっての"でけぇこと"とは?
「今まで散々嫌な思いをしてやってきた舞台や女形は、自分の少ない武器のうちの1つになってる。