たとえば、曜日によって眠りの深さが違う人もいるんです。翌日に仕事がある平日は眠りが浅いけれど、金曜日や土曜日の夜はぐっすり眠れている人とか。明らかに仕事への緊張感が睡眠に影響を及ぼしている例です。
-睡眠にも個人差があるんですね!
仙波さん:ヒアリングも重要です。過去に眠りが浅いのでコーヒーを飲むことをやめたという人がいましたが、コーヒーの変わりにウーロン茶を飲んでいました。ウーロン茶にもカフェインが入っているので、これではカフェインを抜いたことにはなりませんよね。お酒を飲むと眠りが浅くなりますし、日々の生活パターンも併せて分析しておくといいわけです。
-そして、集めた分析結果を相手に提示するときに数字を使うのですね?
仙波さん:そのとおりです。
数字というのは、採集したデータを、相手に伝えたい情報として提示するときにとても役に立ちます。眠れなくて悩んでいる人は、なぜ眠れないのかわからなくて不安です。その不安を取り除くためには、なぜ眠れないのかの「なぜ」の部分を数字で解き明かしてあげなくてはなりません。
-いろいろな原因があるんですよね。
仙波さん:そうですね。高級マットレスを使ってよく眠れるようになる人も確かにいますが、眠れない理由がベッドの環境ではない場合も多くあります。