アラサー女性を少女漫画の洗脳から解き放て! - 『東京タラレバ娘』
彼女たちは、それがたとえ男の遊びや気の迷い、大人のグレーな関係であっても、体を重ねると気持ちまで許してしまい、そこになんらかの「愛」があるのではという甘い夢を見てしまう。
愛は男から与えられるものであり、セックスとはその愛を受け入れる行為であって、それはロマン輝くエステールのように尊いものだと、子供の頃から植え付けられてきたからだ。
しかし、タラとレバーはこう言う。
「あれは愛の行為なんかじゃない」
「愛という言葉に踊らされて」「おまえらはいつも」「リングの上でサンドバッグになって」「ボコボコに殴られてるんタラ」
「33歳にもなってどうしてそれに気付かないんタラ?」
昨今、日本の男性はAVのせいで"セックス=支配的・暴力的なもの"と思い込まされているのではないかと、しばしば指摘されるようになった。一方で、女性もまた、少女漫画というまほろばの湯に肩までどっぷり浸かった結果、"恋愛=受動的・依存的なもの"という幻想を刷り込まれて手放せなくなっている人は多い。倫子の書いたネットドラマを、KEYが「夢見るおばさんに少女漫画みたいなドラマを提供するのがアンタの仕事」「少女漫画脳の乙女チックババアの書いた脚本」