丘山晴己×小野塚勇人×山口乃々華「自分たちにしかできない作品に」 韓国発ミュージカルへの挑戦
でも、解き明かされていくにつれて、今までのことがわかり冷や汗をかいていく展開は面白いです。お客さんも前のめりになっていくと思うので、今まで観てきたものを全部確認したくなる、そういうところが魅力だと思います。
●演じたことのない役への挑戦で「ファンの方たちを驚かせたい」
――韓国のエンターテインメントのレベルの高さは有名ですが、さらに韓国ミュージカルならではの魅力は感じましたか?
丘山:おそらくそれに特化した人たちが、集まっていると思うんです。たとえばミュージカルなら、ミュージカルを幼少期から勉強して、大学を出て、そういう人たちが集まっている。そういう気がします。日本がそうではないとは言わないですが、韓国はそれくらい芸術に関して国の勢いがあり、熱さがすごくあると思う。技術に関しても、表現に関しても、作品に関しても。アメリカに近いという意味の大陸の熱さを感じ、一方、日本は島国なので島国なりの受け止め方があると思うし、そのギャップは今回、面白いと思います。
小野塚:僕は普段、韓国映画をよく観ていて、芸術という点では同じだと思います。ちゃんと勉強して、専門的にそこに対して熱量をもってやっていることは最大の強みだと思いますし、作品選びから試行錯誤してやっているところもある。