他人ごとを気にせず心穏やかに生きる - 『心がスッキリ軽くなる 苦手なあの人と付き合わないですむ本』
がテーマにしているのはまさにこの「感情のコントロール」である。対人関係で感情のコントロールがうまくできずに悩んでいるという人はぜひ本書を読んでみて欲しい。本書で紹介されている「考え方」を身に付ければ、毎日がもっとすごしやすいものに変わる可能性がある。
○自分ごとゾーン/他人ごとゾーン表で悩むべき問題を選別する
感情をうまくコントロールするための手段として、本書では「自分ごとゾーン/他人ごとゾーン表」というツールが紹介されている。これはある問題が「自分にとって悪いことがある/悪いことがない」「他人にとって悪いことがある/悪いことがない」という要素の組み合わせで表現される二次元マトリクスで、ある問題に突き当たった時はそれがこのマトリクス上のどのゾーンに位置するか考えた上で、対応方法を決める。
たとえば、「自分の子供が受験に失敗しそうだ」という問題があったとする。この場合、他人である自分の子供にとって、受験に失敗するのは悪いことである(他人にとって悪いことがある)。一方で、親である自分について考えると、別に子供が受験に失敗したところで学校に通えなくなるのは子供自身なのだから、実害はない(自分にとって悪いことがない)。