水田航生、先輩・山本耕史が演じた役への挑戦 「役者を辞めたい」と相談した過去も
『The Last 5 Years』は小説家のジェイミーと駆け出しの女優のキャシーの5年間の物語。ジェイミー目線では恋に落ちるところから決別まで、キャシー目線では愛の終わりから幸福な恋人時代までを逆行する形で描く。2人の時間軸が合うのは幸せの絶頂期となる結婚式のシーンのみ。全編“ほぼ歌”で構成され、ジェイミーとキャシー以外の登場人物はなし。たった2人だけのミュージカルで、それゆえ山本も「本当に難しい作品」と話していたという。
「耕史さんにジェイミーを演じますと報告したとき、『マジで難しいよ。できるのか、お前』というのが最初のリアクション。愛のあるプレッシャーをかけられましたね」と振り返る水田。
細かな役作りの話はしていないが、「耕史さんは『この作品はミュージカルだけど“芝居”だから』と繰り返し言われました。僕が歌のスキルを伸ばしたいと言ったら『ある意味で歌になりすぎないようにしなよ。やっぱり歌も芝居だ』と。そう教えてくれました」と明かす。
山本との出会いは2014年に上演されたミュージカル『オーシャンズ11』。作品が終わっても交流は続き、毎日飲みに行っていた時期もあった。「俺の青春時代は耕史さんとの飲みの思い出ばかり。