2015年8月17日 17:53
常に最新の状態となるWindows Insider Programを再考する(前編) - 阿久津良和のWindows Weekly Report
例えば、Linuxディストリビューションの一つ「Debian GNU/Linux」は、安定版(stable)以外にもテスト版(testing)、不安定版(unstable)と3つのリリースを用意している。テスト版は次期安定版に取り入れる予定のパッケージを含むもの。不安定版は大規模な変更やライブラリレベルのアップデートが行われる。Debian Projectは不安定版を「プログラム開発者や、多少の危険を厭わない方向け」と説明している。
Windows 10 Insider Previewは、Debian GNU/Linuxのテスト版に相当するものと言える。一方、Microsoft社員数万人がテスターとなるベータテストは、Debian GNU/Linuxの不安定版に該当する。ベータテストは米国本社以外にも、日本マイクロソフトを含む各国でも行わているという。
WIPBはCBやCBBの基礎となるため、WIPはWindows 10リリース後も続く。
例えば、今後数カ月のうちに音声パーソナルアシスタント「Cortana(コルタナ)」の日本語版がいち早くWIPBで使用可能になる。このようにWIPでは常に最新のWindows 10を使用できるが、いいことばかりではないのも事実だ。