ある男の子の紙には、ターミネーターをイメージした強そうなロボットの絵が描かれている。“モーションセンサーをつけたい”と、かなり本格的な発言をする子どももいた。先生は、一人一人の絵を見ながら、子どもたちからの説明に耳を傾けているが、決して“ダメ出し”はしない。むしろどんな奇想天外なアイデアが出てくるのか楽しみにしているようにすら見える。
イメージを膨らませたところで、先生がホッケーロボットに必要となる3つの要素を確認する。まず、「テーブル」、「たま」、そしてたまを打ち返す「ホッケーマレット」という道具だ。ロボットつくりには、「WeDoファミリーロボ」という教材が使われる。これは、レゴブロックで組み立てたロボットを、PC上のアイコンの組み合わせによる簡単なプログラムで動かすことができるというユニークな学習教材。
普段遊び慣れたレゴブロックなので、初めてであっても、自分が思い描いたロボットを自在に組み立てることができるのだという。
○何をやっても自由!ただし、ゴールは明確に
だいたいのアイデアが固まったら、いよいよここからは実際に組み立てに入る。まずはホッケーのテーブルの作成だが、これは先生が示した完成図を見ながらみんな楽々とクリア。