2015年9月2日 10:00
どこでもサイエンス (58) 数字のケントーをつける話=フェルミ問題
いうならば、「ざっくりいうと」の元祖でございます。
有名な問題としては「シカゴ市のピアノ調律師の数は何人か?」ってのがあります。これは、関係する要素のかけ算と割り算で解けるのです。やってみましょう。
A:シカゴ市の人口~200万人としましょう
B:家族の人数~1家族で4人くらいが平均でしょうか
C:ピアノを持っている家族~1/10くらいかな
D:調律する回数~1回年としましょう
ここまでで、シカゴ市でピアノが調律される総回数は、1年あたり
A÷B×C×D = 200万÷4×1/10×1
で5万回ということになります。
E:1人の調律師が1年で調律できるピアノは、まあ500台としましょう。1日2台弱ですな。
ということは、
5万回÷500=100
ということになります。
まあ、ざっくり、100人くらい調律師がいる。ということになります。
ちょっと調べてみたら、就職活動の際の問題で、出されるようですね。アドバイスをすると、面倒くさい数字は、計算がカンタンになるように、数字をそろえるとよいです。どうせ精密な数字が必要なわけじゃないのですから、楽にやりましょう。電卓使えるなら、もっと面倒な数字でもいいけど…
ただ、フェルミさんに限らず、科学者は、もっとざっくりやるんですな。