2015年9月22日 12:00
兼業まんがクリエイター・カレー沢薫の日常と退廃 (29) 猫派の兼業漫画家、「犬」を語る
「犬が猫よりペットとして優れている点」としてよく挙げられるのは、犬は猫より賢く、飼い主に従順であり、一緒に遊んでくれる、などである。しかし、犬が従順とは言っても飼い主が「どう見ても犬以下」だったら従わないだろうし、遊んでくれると言っても「モンハン」を一緒にやってくれるというわけではないだろう。
話はそれるが、昨今のゲームは「仲間とプレイ」するのが前提になっているものが多すぎる。もちろん、基本的に一人でもプレイはできるが、仲間がいないと得られないアイテムなどが平気で設けてあったりするのだ。
ゲームには対象年齢の区分表示をする義務があるようだが、もういっそのこと友達区分も表示してほしい。友達が一人もいなくてもあますことなくプレイできるものは「A」、必要な友達の数が増えるごとにB、C、Dとレーティングが上がっていき、そもそも協力プレイが前提となっているゲームは「Z」だ。
私にとって友達区分「A」以外は全部「Z」相当だが、あらかじめ表示してくれれば、いらぬ憤怒を覚えずに済む。もし犬がゲームの協力プレイをしてくれると言うなら、犬と猫どちらがペットに優れているかという論争に関して、猫派の私も犬に軍配を上げざるを得ないだろう。