くらし情報『テレビ・ワンシーン考現学 (17) 「思わず寝坊してしまった!」を考察する』

2015年10月5日 11:00

テレビ・ワンシーン考現学 (17) 「思わず寝坊してしまった!」を考察する

後者だとしたら、私は没後、「あの人は時計さえしていれば……」と近親者に悔やまれるのだろうか。

みんな、腕時計をしすぎである。バレンタインなんてチョコレート業界の戦略だろ、ハロウィンなんて広告代理店が盛り上げているだけだろ、という意見はあちこちで聞くが、私はそれよりも「腕時計は時計業界の策謀である」と力強く訴えたい。こちらが腕時計をしないのには明確な理由がある。そこらじゅうに時計が溢れているからだ。例えば自分の家から最寄り駅までの12分の間に、マンションの管理人室、児童館、ミッション系女子大学のチャペル、コンビニ、パチンコ屋の電光掲示板、商店街のゲートの下と、少なくとも6ヵ所は時計が存在している。平均して2分に1度も他人様が時間を教えてくれるというのに、なぜ腕に縛り付けてまでも時間を確認しなければならないのか。それに今は、携帯がある。
携帯電話・PHS・スマートフォンの普及率は、今年3月に総務省がまとめたデータによれば138.5%である。私たちは時間を確認しすぎている。

○本当に「男の価値は時計で決まる」のか
もやしみたいな細さの時計を腕に巻いている女性を見かけるが、なぜあそこまで細かい短針を見てまで時間を確認しようとするのだろう。

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